
みさえは家事育児で自分のことは後回し。自分と向き合うお口のケアとは
家事や育児に加えて、最近ではご両親ともに仕事をしている人も増え、夜は子どもたちと一緒に眠りにつく...。毎日やることに追われていっぱいいっぱいですよね。子どもを優先したいと思うと、つい自分のことは後回しにしてしまうことも多いかもしれません。ですが、忙しい方こそ、自分のケアをして少しでも自身を労ってほしいところ。 そこで今回は、自分と向き合う時間のひとつとして、毎日の「歯みがき」にプラスした「フロス」の使用をご提案しています。フロスを行うことで得られるメリットはたくさん。ぜひ、みさえと一緒にお口のケアを見直してみませんか。

いきなりですが、まず1回、下の歯の奥歯にフロスを入れてみてもらってもいいですか?鏡を見ながら、1ヶ所だけでいいのでやってみてください。
こうかしら?パチン。難しいわね…


たしかに、ロールタイプのフロスって習得するのにコツがいるんですよね。操作が簡単なフロスもあるので後ほどご紹介しますね。
実はフロスって汚れを落とすだけではなくて、病気を見つけるきっかけにもなるんです。痛みがないのに出血した場合は“歯周病”が原因となっていることがあります。
ロールタイプ | |
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出血すると歯周病の可能性があるのね。


実は歯周病って歯ぐきからの出血など症状の軽い人も含めると、多くの方がかかっているといわれているほど、誰でもなりやすい病気なんですよ¹⁾。もちろんしんちゃんも歯をみがかないと歯肉炎になるから、気をつけてね。
え?!オラも??歯みがきめんどくさい~。

こんな小さな子でもなるのね。


歯肉炎と呼ばれる歯ぐきの炎症は、小さいお子さんでもなる可能性があるので、ご家族みんなでケアしていく必要があります。
ちなみに、フロスをしたときにニオイが感じられた場合も何かが起こっていることがあります。
出血やニオイでチェックするって方法もあるのね。


そうなんです。日頃のケアでお口の病気に早く気がつけることがあるので、普段使ったことがない方もぜひ一度チャレンジしてみてください。
フロスは上手に使えば効率的にケアできる!

出血やニオイがする方は、歯垢が落とし切れてないということなんです。細菌が増えて悪さしている証拠なので、早めの対応が必要になります。
そうなの。出血やニオイがあったらもう少し丁寧にケアしないといけないのね。


そんな方にはフロスをおすすめしています。一見面倒に感じられるかもしれませんが、フロスを使うことで歯と歯の間をきれいにすることができるんです。
歯は複雑な形をしている上に歯の並び方も人によってさまざまなので、平らなハブラシだけでみがき切ろうとすると角度を細かく変えなければなりません。でもフロスで歯と歯の間をきれいにできれば、ずっと効率的でラクに清掃できますよ。
歯科衛生士のおねいさんでもハブラシだけできれいにするのは難しいの!?


私でも大変かもしれない。ハブラシ1本でケアしようと思うと歯と歯の間はハブラシでは届きにくいので、かなり難易度が高いんです²⁾。
だからといってみがき残しがあると、歯周病やむし歯の原因をつくってしまいますし、口臭の原因にもなります。
歯周病やむし歯になると治療が必要で、また症状が悪くなるほど治療の時間も費用もかかってきます。だからしっかりケアするのが大切なんです。
歯みがきをおろそかにするほうが結果的に時間やお金を取られることになるなんて盲点だったわ…


ほかにもフロスをするメリットはたくさんあります。
フロスをするメリット
- ・むし歯や歯周病の原因となる歯垢を除去できる
- ・口臭予防になる
- ・お口の病気に早期に気づくことができる
- ・被せ物や詰め物の不具合に気がつける
- ・歯石がつきにくくなる…など
へー。フロスをするとそんなメリットがあるのね。

歯垢がごっそり取れるフロス3選
フロスってそもそもよくわからないのよね。歯間ブラシとどう違うのかしら。


歯間ブラシはワイヤーの周りに毛がついていて、フロスは糸状になっています。また、フロスにもいろんな種類があって、ご自身のお口の中や生活スタイルに合ったものを選んでいただけます。
フロスは主に2種類に分けられていて、ホルダータイプとロールタイプとがあります。
そんなに種類があるのね。
どんな違いがあるの?


ロールタイプは、操作が難しい反面、使いこなせれば歯に沿わせやすいです。引っかかったときに横から引き抜けるので、被せ物や詰め物などの治療が多い方には使いやすいと思います。加えて経済的です。ワックスがついていて歯と歯の間にすっと入りやすいものや、糸がふくらんで歯と歯の間に密着して歯垢を除去しやすいものもあります。
ロールタイプが使えるようなら、水分でふくらむフロスが効率的で歯垢をかき出す効果が高いです。ふくらむことで歯ぐきへの当たりもやさしく、汚れをしっかりからめとります。
良さそうだけど、習得するのが難しそうね…


初めて使う方にはホルダータイプをおすすめしています。ホルダータイプはF字型とY字型があり、文字通り、FやYの形をしたホルダーの先端に糸がついていて、ロールタイプより操作が簡単です。
F字型のホルダータイプは、市販でもよく売られていて見かけることが多いと思います。F字型は前歯に入れやすい特徴があります。
Y字型のホルダータイプは、奥歯にも届きやすく、持ちやすくなっています。操作がしやすいので、初心者の方にはY字型のほうが使いやすいのではないでしょうか。
不器用な私にはY字型がいいかな~

オラは器用なので、ロールタイプー!

あんたにはまだ早い!


いえいえ。そんなことないですよ。早くからフロスに慣れて習慣にしておくのはとっても大切です。ただ小さい頃は自分でやるのは難しいので、仕上げみがきのときに試してみてください。歯が生えてきたら、ぜひひまちゃんにも。
てててててて(カラフルなロールタイプのフロスを前に)(にや)

もーひまわりはかわいいものに目がないんだから。


このロールタイプのフロスは、卵型をしていてカラフルなこともあってかわいいですよね。
歯みがきやらないのはダメだぞ、ひま!

たーーい!

あんたこそちゃんとやりなさいよ!


歯みがきも赤ちゃんのときからの習慣化が必要なんですよね。
フロスに種類があることはわかったけど、どういうふうに使えばいいのかしら。


フロスは歯と歯の間に小さくのこぎりを引くように動かしながらゆっくり入れます。いきなりパチンと入れると歯ぐきを傷つけることがありますので。
勢いよくやると強く入っちゃうのね…


また、歯と歯の間を通して終わりではなく、両方の歯の面に糸を沿わせ、上下に2~3回動かします。それから先程と同じようにゆっくり動かしながら取り出します。フロスを通したときにぬるっとした感覚がなくなり、歯の表面がきゅっきゅっとしてきたらしっかり歯垢が取れたサインになります。
ふうん。はじめはどこに入れたらいいかわからなくなりそうね。


まずは鏡を見ながらどこに入れるか確認しながら行ってみてください。慣れたら早くできるようになりますよ。
※1 ここから先は外部サイトへ移動します。価格やサービス内容については、各サイトに記載されている内容をよくお読みになり、ご自身の責任でご利用ください。
※2 通販限定販売品は、「取扱店舗を探す」ではご案内しておりませんのでご了承ください。
ダイエットがなかなか続かないみさえにもできる「フロスの習慣化」
フロスなんて続けられるかしら。

ダイエットも三日続いたことないもんね~。

うるさいわね!


たしかにご自身のためにやろうと思うと大変かもしれません。でもそれが子どものためになるのだとしたら?
子どものため?


先程もフロスを使っていたら2人とも興味を示しましたよね。大人が使っていると子どもは真似してやりたがります。
そうね。危険でなく、良い習慣になるものだったら積極的にやらせてあげたいわ。


子どもたちにいきなりやらせようとすると、嫌がってしまうことがあります。でも普段から大人が使っていたら、子どもたちは自分からやりたがります。お子さんのためにまずはご自身からはじめてみませんか?
たしかに子どもたちにむし歯や歯周病で苦労させたくない…。自分のためと思うと気が重いけど、子どものためにもなると思ったら続けようと思えるかもしれないわ。


あとは「ご自身に合うケア用品を見つけること」です。ロールタイプは歯に沿わせやすい反面、操作が難しく感じられるかもしれません。うまく入れられなければ元も子もありません。それがストレスとなって続けられなくなってしまうことも多々あります。
手こずるとやりたくなくなるのよね…


ご自身のお口の中の状態や性格によって相性のいいケア用品は変わるので、ぜひいろんなものを試して、合うものを見つけてみてください。
難しいことをいきなりやろうとすると挫けそうだから、まずは簡単にはじめられそうなY字型のフロスを使ってみます。

オラもやるー!

じゃああんた用にも買ってあげるわね。


ぜひお試しください。
そして最後に、フロスを習慣化するにはどうしたらよいか。続けられるのであればいつでも構いませんが、できれば1日1回、いつも決まったタイミングで使うことが大切です。
気が向いたときじゃダメなのね!


それでももちろんいいです。ですが、続けられますか?
ぎくっ


「気が向いたときにやる」など気分で決めてしまうと忘れてしまうことが多いんです。使うタイミングを決めておくと定着しやすいですよ。
理想は、1日1回、寝る前の歯みがきのときにフロスを取り入れてみてください。慣れたらフロスを通すのも時間をかけずにできるようになりますよ。
いつフロスをやるのか考えてみるわ。


ご家族みんなで健康なお口を手に入れて、なんでも美味しく、そしていつまでも楽しくお食事し続けられるといいですね。
あとがき
新しい習慣を身につけるためには、個人差があるものの、平均で「66日(※)かかる」と言われています³⁾。それまでぜひ頑張ってチャレンジし続けてみてください。もし続けることに不安がある場合は、まず試しに1回、現状を把握するためにフロスを通してみることをおすすめします。
できれば1日1回はフロスを使うのがベストですが、ハードルが高ければまずは1週間に1回からでもいいので「何曜日にやる」などを決めて始めてみるのもよいかもしれません。まったくやらないよりずっといいですから。コツは“完璧を求めすぎないこと”です。
子育て中の大変な今だからこそ、自分や家族のお口のケアについて一緒にやってみる時間を作るのもいいですよね。やるべきことに追われる毎日で1日があっという間ですが、たまには深呼吸したり、一息ついてお茶したりしてご自身のからだにも耳を傾けてみてくださいね。
※簡単な行動は18日、難しい行動は254日といわれており、平均66日
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この記事を書いた人

本吉ひとみ
愛称は「歯科衛生士ぽんきち」。歯科衛生士として勤務しながら、ライターやYouTuberとして発信活動もしている。みんなの「おくち」「からだ」「こころ」の健康を守りたい!
https://www.youtube.com/channel/UCfdXvW8tVl1KITmHAx6lA5g
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